書籍紹介「VUCA時代を生き抜く力も学力も身に付く 男子が中高6年間でやっておきたいこと」
みなさんは、どのようにして子育てや教育ついての情報を得られているでしょうか?ネットや噂、受験関連の情報誌が数えきれず存在する中で、良い情報だけならまだしも、いかにも困惑させるような情報まで、嫌でも耳にしなくてはならない時代です。さらには中高6年間の男子は反抗期を迎えたり考えていることが分からなくなったりする時期かと思います。

今回ご紹介するのは、神奈川私立中学校の中でもTOP校である聖光学院中学校高等学校校長の工藤誠一先生の書かれた著書「VUCA時代を生き抜く力も学力も身に付く 男子が中高6年間でやっておきたいこと」です。
タイトルにも書いてあるVUCA時代とは、「Volatility - 変動性・Uncertainty - 不確実性・Complexity - 複雑性・Ambiguity - 曖昧性 の時代」と呼ばれており、現代は先の予測がつかない、答えが一つではない時代に突入しています。だからこそ、中高生男子と向き合うためには「親のアップデート」が必要と紹介されています。
また、親の視野を広げることで、子どもの将来の選択肢も増えていくので、子どもだけでなく、親も社会には多くの選択肢があることを知っておく必要があることについても触れています。
そのほかにも、「人生を生きていくことは悲しみを積み重ねていくものだ」という想いから、感性を磨くことで乗り越えていけるようにと、芸術やアウトドアなどの活動にも力を入れた教育を積極的に取り入れてきたこと。これらの情操教育は大学受験とは一見関係ないように見えるものの、結果として、自分で考え、生き抜く力を養えるだけでなく、成績も上がっていくという、結果に結びついていきます。
学力だけでなく、VUCAな時代でも生き抜いていける真の教育、思春期の男子との接し方など、家庭でも実践できるような参考になる話が詰まっています。詳しくは、ぜひ、本書を読んでみてください。(岡田)