国の就学支援金制度が変わります!
2025年2月10日に掲載した私学妙案Newsで、一都三県の私立高校授業料に関する教育資金制度(https://s-goodidea.jp/2025-2-10/)について触れましたが、その後、高校授業料の無償化を巡り、政府・自民党は子どもが私立高に通う世帯に支給される国の就学支援金制度について2026年度から所得制限を撤廃し、支給額の上限を現行の年39万6000円から45万円程度に引き上げる最終調整に入ったという報道がありました。
今回はこちらについて解説したいと思います。
■国の就学支援金制度って何?
就学支援金制度とは高等学校に通う生徒に、授業料に充ててもらうために支給される国の学費支援制度です。
■2024年までの国の就学支援金制度
国公私立問わず、高等学校に通う一定の収入額未満(※1モデル世帯で年収約910万円未満)の世帯の生徒に対して、授業料に充てるために国から支給されます。
令和2年4月から「私立高校授業料実質無償化」がはじまっており、年収約590万円未満の世帯に対して39万6,000円まで支援額を大幅に拡充しました。また年収約590万円以上~年収約910万円未満の世帯に対しては11万8,800円の支援額でした。
※1 両親のうちどちらか一方が働き、高校生一人(16歳以上)、中学生一人がいる世帯
■2025年、2026年から変わる国の就学支援金制度
2025年度
2025年度は公立・私立を問わず、年収910万円未満の所得制限を撤廃し、公立高の授業料に相当する年11万8800円を支給します。
2026年度
私立向けの支給額について、年収約590万円未満の世帯に対して24年度の年間授業料の全国平均(年45万7000円)程度に引き上げる予定です。
それに合わせて首都圏の就学支援金制度もまた変わっていくかもしれません。
教育には何かとお金がかかります。引き続き注視していきましょう。(岡田)