中学受験でどの塾に通うべきか迷う方への1冊
中学受験を目指す家庭にとって、塾との付き合い方は最大のテーマのひとつです。本書『SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー 中学受験4大塾でがんばるわが子の合格サポート戦略』は、その悩みに正面から向き合い、4大塾それぞれの特徴をふまえた家庭でのサポート方法を、具体的に教えてくれる一冊です。

タイトル:SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー 中学受験4大塾でがんばるわが子の合格サポート戦略
著 者:ユウシンさん
出版社 :実務教育出版
出版日:2024年5月
著者のユウシンさんは、難関中高一貫校・大学を卒業したのち、塾講師や家庭教師として多くの受験生と向き合ってきた経験を持ちます。現在はYouTubeや個別指導塾を通じて、保護者や子どもに向けて受験ノウハウを発信しており、その中で培われた現場感がこの本にも詰まっています。
本書の魅力は、単なる塾紹介にとどまらず、「親がどう関わるか」にフォーカスしている点です。SAPIXなら「宿題量が多く復習重視」、四谷大塚なら「予習シリーズに合わせた計画づくりが必要」など、それぞれの塾の特性をふまえて、学年別・科目別にどんなサポートが必要かを丁寧に解説しています。
さらに、実際の家庭で使える「1週間の学習スケジュール例」も掲載されており、仕事と家庭を両立する中でも、どのタイミングでどんな声がけをすべきかの参考になりますし、子どものコンディションも見据えた提案がリアルです。
中学受験は、子どもだけでなく親も一緒に走るマラソンのようなもの。この本は、その伴走をよりスムーズに、そして前向きにしてくれる心強いガイドです。塾に通っているけれど不安が多い、家庭学習にどう関わればいいか悩んでいる、そんな保護者の方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。(清水)