東京家政大学附属女子中学校・高等学校の「ピザ」をテーマにした教科横断型授業

東京都板橋区にある、東京家政大学附属女子中学校・高等学校では、教科横断型の創造的学習「Creative Learning」を行っています。中学2年生のテーマは「ピザ作り」。国語、数学、英語、社会、理科、美術、技術・家庭科、保健体育の8教科の授業で、それぞれピザに関連する学びを行います。それぞれ、数名のグループで行います。例えば国語ではピザのターゲット設定や、コンセプト、広報について検討します。数学では出店計画のシミュレーション、理科では酵母づくりといったように、色々な角度からピザについて考えていきます。

今回取材させていただいたのは、その集大成と言える、ピザづくり。学年全体を、午前と午後に分けて実施されていて、午後の授業を見学させていただきました。

まず、強力粉、薄力粉、そして自分たちで1週間かけてつくったレーズン酵母、砂糖、塩、ぬるま湯、サラダ油をまぜてよくこねます。その後約20分間、発酵させます。発酵が終わったらガス抜きをして、少し置き、めん棒でのばします。そこに具材をのせていきます。

ピザの具材は、2枚で1,000円と予算が決まっているそうです。グループで相談し、予算内で材料を購入します。くだものやマシュマロをのせたデザートピザも多かったですし、おかずとデザートのハーフ&ハーフにしているグループもいくつかありました。おもち、明太子、ポテトチップスなどがのっているものもあり、生徒さんたちの発想力に驚きました。

生徒たちは具材をのせたピザを持って、併設の東京家政大学構内にあるピザ窯にむかいます。朝から先生方と有志の生徒さんたちであたためられた、ピザ窯、窯内の温度は約360℃。そこにピザを入れると、1-2分であっという間に焼きあがります。

焼きあがった後は、ピザの撮影。美術の時間でつくった書き割り(シートやパネル)と組み合わせ、撮影、その後みんなで食べます。生徒さんたちは口々においしい!と言っていました。

教科横断型の創造的学習「Creative Learning」は2025年からスタートしました。教科の学びを同じテーマで横につなげることで、教科の学びがどう社会につながるのかを体験的に学ぶことを目的としています。インタビューさせていただいた生徒さんたちは、特に印象に残ったのは出店計画だと話してくれました。ピザを1枚いくらで、何枚売れば、テナント、備品、人件費、材料費などがまかなえ、利益が出るのかについて考えるには、条件を変更しながら計算を繰り返す必要があります。数学がどういうシーンで役立つのか、実感したのではないでしょうか。

私は理科でのレーズン酵母づくりに驚きました。発酵について学び、それを実際にピザづくりに使えるかを試し、食べることができるというのも、貴重な体験だと思います。

中学3年生で今年試作的におこなったプログラムでは「木」がテーマ。学園内の豊かな自然をいかした新たな学びを進めています。こちらも、とても楽しみですね。

東京家政大学附属女子中学校・高等学校のウェブサイトはこちらです。JR埼京線「十条駅」より徒歩5分。緑にかこまれた、とても素敵な環境です(清水)。